ユーモアセンスを磨くには、◯◯をすればいい!?(後編)【読書レビュー】

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ハッΣ(゜∀゜;)

 

・・・おはようございます、はにわです。

 

今回は、ユーモア心理学ハンドブックの読書レビューの後編です。

※ 更新が遅くなってしまった理由は編集後記にて。

前回の記事を読んでいない方は、コチラからどうぞ(^_^;)

haniwapark.hatenablog.com

 

ユーモア(人を笑わせる力)の裏に隠されたもの

ユーモアセンスとは?

ユーモアセンスとは

  • 習慣化された行動パターン(よく笑う、ジョークを言ったり機知に富む発言で人を楽しませたりする、人のユーモア作品を笑う傾向)
  • 能力(ユーモアを創作する、人を楽しませる、「ジョークがわかる」、ジョークを覚えているなど)
  • 気質的な特性(普段の陽気さ、遊び心)
  • 審美的な反応(特定の種類のユーモア素材をたのしむこと)
  • 態度(ユーモアやユーモアのある人に対する肯定的な態度)
  • 世界観(人生に対するのんびりした、深刻でないし見通し)
  • ストレスに対する対処方略あるいは防衛機制(不運な出来事に直面してユーモアのある展望を維持する傾向)

として概念化をすることができよう。

 

(p236引用)

センスと聞くと、生まれもった才能というイメージがありますが、「習慣化」や「態度」や「世界観」など、人が成長する中で身につけていくものも含まれていますね。

とりあえず、ユーモアセンスは今からでも身につけれるみたいです。よかったー ε-(´∀`*)ホッ

 

プロのユーモリストの特性

コメディアンは、多くの人を笑わせたり、喜ばせたりできます。日本では、お笑い芸人と呼ぶ方がしっくりきますけどね。

本書では、お笑いのプロ「コメディアン」には、共通してある特徴が見られるとしています。

ジャナスは、精神分析の立場から、成功しているといわれている著名な55名の男性と14名の女性コメディアンの知能、学歴、家族の背景、パーソナリティ構造について検討した。
(中略)
これらのデータを解釈して、コメディアンは知能、怒り傾向、不信感、抑うつ傾向が高いと結論している。
(中略)
この研究は、プロのコメディアンは抑うつ的か、心理的な障害を負っているという一般的な見解を支持していないものの、こうした人々のユーモアは、人生の早期に見舞われた逆境を乗り越える防衛機制や対処メカニズムとしての役割を果たしていることを示唆している。


(p274-276引用)

 つまり、コメディアンには共通して、自らの逆境や困難を乗り越えるために、ユーモアを生み出した経験があったということです。

火事場のクソ力ってやつですね。

・・・・・・この言葉って、もう古いですか?(^_^;)

ユーモアを取り入れる

自分のユーモアを見つける

我々は特定のパーソナリティ特性を、自分自身のユーモアを通して表現するのである。つまり、外向的な人と内向的な人とでは、ユーモアの表現の仕方は異なり、両者は異なる特徴をもったユーモアを楽しむのである。同様に調和性の高い人は、友好的なユーモアのスタイルをとる傾向にあるのに対して、敵対的な人は、ユーモアの攻撃的な用い方をする傾向にある。

 

(p278引用)

なるほど。人によって、ユーモアって違うもんなんですね。

結局、自分のユーモアが面白いかつまらないかは、その相手次第。大事なことは、自分自身のユーモアを見つけるってことですね(^^)

 

教育とユーモア

現在広く浸透している教育観では、学生たちは不安や脅威を感じるよりも、幸福感や楽しさを感じた方が、はるかに学習を動機づけられ、情報を記憶し易い傾向があると論じられている。
(中略)
全体的に、教室内でのユーモアは次のようなことに役立つことが示唆されている。緊張、ストレスや不安、退屈の低減。生徒-教師関係の向上。学習を楽しくさせ、学習に対するポジティブ感情をつくり出すこと。教育的メッセージに関心をもち、注意を向けることの喚起。理解や記憶力、成績の上昇。創造性と拡散的思考の促進。

 

(p422引用)

そうですね(^^)

たしかに、楽しくやってることって覚えが早いですもんね。

 注意点

学習指導においてユーモアの使用を推薦する教育学者のほとんどは、皮肉、冷やかし、こき下ろしなどの攻撃的な形式のユーモアは、教室において使うべきではないと注意することに気を遣っている。
(中略)
他者が冷やかされるのを観察した大学生は、より抑制的で、より従順になり、失敗をおそれ、リスクを冒さなくなることがあきらかとなっている。

 

(p431-432引用)

つまり、教育や学習を促進させるためにユーモアを活用する場合、強制したり、他者を口撃(攻撃)するような類の笑いは、逆効果になるおそれがあるということですね。

 

職場とユーモア

ユーモアは職場での緊張を解放し、楽しみをもたらし、勤労意欲を高める方法であるかもしれないが、それはまた、より「真剣な」社会的機能も果たしている。ユーモアは凝集性を高め、コミュニケーションを促進し、人間関係の緊張を和らげる方法となる。しかし、意見の不一致を伝え、規範を強化し、個人を排除し、集団間の境界を強調する方法にもなりうる。

 

(p439引用)

つまり、仕事でユーモアを用いれば、人間関係を円滑にし、コミュニティ内の団結力を高めることができる。一方で、自分たちを統制する管理者や一部の人間が持つ権力や優位性を破壊するために、その個人を排除しようとする動きにも繋がるということ。

近頃は、色んな職場でコミュニケーションを円滑にするための工夫がされていますけど、一長一短ありますもんね。・・・コレ、なんとなく分かる気がします(^_^;)

 

 ユーモアセンスを磨くためにするべきこと

 

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「ユーモアとは、人を笑わせることではなく面白いことを見つけること」

 

ユーモアについて色々と調べていたとき、たまたま見つけた動画で聞いた言葉です。

久々に胸に刺さりました。言われてみれば、たしかにそうですね。

 

僕のまわりにいる面白い人に共通しているのは、自分が「コレ、面白い!」と感じたことを相手に伝えているということ。面白い出来事を見つけるのがとてつもなく上手いんですよ。

つまり、彼らは面白いことを人に伝えることが上手いというより、自分が面白いと感じることを見つけるのが上手いのだと思います。

僕も、もっともっとユーモアを磨くために、面白いものを集めるアンテナをバリッバリ張り巡らせたいと思いまーす(-ω☆)キラリ

 

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-編集後記-

この本の読書レビューを書き始めるとき、僕は、ユーモアとは人との交流を深めるためのツールだと考えていました。世の中に溢れている『より良い人生を過ごすために必要なツールの一つ』だと考えていたんです。でも、それは大きな誤解でした。 

2月20日、深夜2時ごろ。我が家の愛犬が天に召されました。16歳11ヶ月、あと8日で17歳でした。 

元々は、僕の奥さんが飼っていた犬で、婚約して同居を始めたときからの仲です。モフモフした茶色い毛のオスのポメラニアン。臆病だけど人懐っこくて、ちょっぴりワガママだけどとても優しい子でした。僕らの自慢の愛犬です。 

老犬だから覚悟はしていたのですが、それでも、あまりに突然の出来事でショックでした。

僕も、奥さんも、涙で顔がグシャグシャになるくらい、声をあげて泣きました。とても辛かった。とても悲しかった。そして、僕ら二人が、彼のことを心から愛していたことをあらためて知りました。 

いまの僕らを支えているのは「笑い」です。彼との楽しかった記憶を思い出し、涙を流しながらも笑いあう。二人で笑ってすごす時間を少しずつ増やしていけば、きっと辛さや悲しさを乗り越えられる、そう感じています。

楽しく笑いあっていると、彼が近くでシッポ振って喜んでいる気がするんですよ(^^)

この記事は、彼が亡くなる数時間前に書きあげていたものです。正直なところ、投稿するかどうか少し迷いました。こんなときに「笑い」をテーマにした記事を、投稿する必要があるんだろうか、と。 

ですが、辛い気持ちや悲しい気持ちを感じている人に、少しでも「笑うこと」の大切さが伝わればいいなと思い、投稿することにしました。

「笑うこと」は生きるための力になります。前を向いて進むためのエネルギーになります。

僕は、これからも下手くそなりに、面白いことや楽しいことを探しながら、二人と一匹で共に笑いあって生きていこうと思います(^^)